2023年6月9日金曜日

アメリカの警察証明(無犯罪証明)スムーズにいくはず、なかったですね。

前回、簡単&スピーディーだと投稿したアメリカの警察証明(FBIのIdentity History Summary)。
いや、案の定と言うか、落とし穴がありましたよ。

郵便局で$50払って、指紋を採取してもらい、まあこれで数日後には入手できるのかと思いきや、5日経っても連絡がない。で、FBIサイトにPIN番号を入れて、現状をチェックすると「指紋が未提出・インコンプリート」と出ています。

郵便局で小指の指紋をうまく取れないまま、「大丈夫、小指なくても問題ない」とか言って取り直しを拒否され、送信されてたから、嫌な気はしてたんですが・・・。

で、FBIに指紋採取のレシートPDFを添付して「受け取ってますか?」とメールで問い合わせたところ、2日ほどで、「USPSに調べてもらうため、レシートを転送した」との返信がありました。
それって、やっぱり届いてないってこと?と焦って今度はFBIのお問合せ窓口に電話したところ、15分ほど待たされて、「郵便局から指紋が届かないという問題が増えている。あっちのシステムの問題だろう。いつ届くか分からないから、警察に行って指紋カードを作ってそれを郵送してくれれば、それが届いてから5日ほどで警察証明を出せる。電子版か郵送版か早い方で対応する」とのこと。

それはそれは、とグーグルで「指紋カードを作ってくれる警察」を検索すると、ワシントンカウンティの保安官(シェリフ)のオフィスが最初に出てきました。ただ、オンライン予約は2週間先からのみ。焦って電話しましたが、やはり最初の空きが2週間後。他のサービスとして、PDX Fingerprintingを教えてくれました。指紋カードサービスは調べると他にもいろいろあるみたいです。Passport Immigration Photosが忘れましたが公式っぽいサイトで紹介されていた気がします。けれども、また50ドル+とか払うのはなんだか腑に落ちません。

まず、郵便局で話を聞いてこよう、システムが壊れているなら返金してほしい、とも思いました。で、指紋採取の登録バーコード、パスポート、前回のレシートを持参して窓口の人に訴えたところ、「そんなこと言われても、一旦送信してからはこちらではアクセスできない。また送信したいなら、もう一度登録からやり直して、50ドル払ってもらうしかない」と言うではないですか。「そんな理屈ありますか?」とゴネたところ、上司を呼ぶ、と言って消えました。

出てきた上司は、その日、私の指紋を採った方でした。「こっちの問題じゃない、FBIの問題だろう、うちじゃなにもできない」と同じことを繰り返すのに「納得できない」と粘ってみると、「月曜に来る私の上司に聞いてみろ」と言うのですが、電話番号を聞くと、郵便局では電話はキリがないからとらない(!)、電話番号はない、とのこと。じゃあ月曜日にここに戻ってきて、その人を呼び出せばいいのか、と、上司の名前と彼の名前をメモしてさらに粘っていたところ、窓口に小さな金髪の子供たち&ママを含むパスポートの予約のお客さんが集まってきて、待ちながら、聞き耳を立てている状態に。そのお陰か、じゃあ今持ってきている前回使ったバーコードで指紋を取り直せるか見てみよう、と機械を持ってきてくれました。
そして、レシート、パスポートをチェックして、指紋を取り直して、1度目はエラーになったものの、2回目は「送信成功」とのこと。しかも小指やり直して全部きれいに採れました。
バーコード使えないって言ったくせに、小指の採り直しできないっていったくせに、なんだよ、できんじゃねーかよ、とか思いつつ、礼を言ってカウンターを離れた10秒後に「FBIから指紋を受け取りました」の確認メールが届きました。窓口に戻って届いたよ!と言ったら、冷たく送ったからね、と言われました。前回は来なかったんですけどね、このメール。
どう考えても、君らのせいじゃないのー?と疑いつつ郵便局を後にすると、家に帰るまでの間に、なんと電子版の警察証明が届きました。なんなの、このスピード感。やれやれです。

FBIとかシェリフとか悪いことしてなくても電話するの緊張しますね、なんか。加えて手伝ってくれようとしない郵便局スタッフを泣き落とすのもあって、もうぐったり疲れました。

ちなみにこの警察証明のアポスティーユはセイラムでさくっとできるものではなく、the U.S. Department of State ​for authenticationに書類(Form DS-4194)を出して申請しなければいけません。そして発行までに12週間、費用は20ドルかかるというではないですか。
申請の方法はこちら

リスボンの日本領事館は警察証明発行までに2~3か月とのことですが、申請の際、アポスティーユ申請も同時に行ってくれるそうです。さらに、証明書到着後、ポルトガル語への翻訳証明書の発行もしてくれるんだとか。発行費用は31ユーロ。アポスティーユ必要なら、なんだー、これじゃあ日本の領事館の方が、楽で安いし早いしってことになるんじゃないでしょうか・・・。

追記:リスボンのアメリカ大使館サイトを調べたところ、警察証明関連は一切対応不可とのこと。アポスティーユは、上記のthe U.S. Department of State in Washingtonで一括対応のようです。翻訳はまたさらに別って、またこれも面倒な・・・
ちなみに大使館/VFSを通じてビザを申請する場合は、未開封の警察証明の提出でOKで翻訳もアポスティーユも不要だとか・・・。

ちなみにこちらの動画によりますと、アポスティーユ申請に警察証明のノータライズは不要、PDFの印刷でもOKとのことです。

追記2:FBIのFAQページによりますと、警察証明にソーシャルセキュリティナンバー(SSN)の後ろの4桁を記載したい場合は、指紋カードにソーシャルセキュリティ番号を記載しなければいけないそうです。郵便局でそんなこと一切、聞かれませんでしたけどね・・・。というわけで、私の警察証明のSSNは全てXとなっております。