2017年4月27日木曜日

ホワイトバードのショー3つ

ウォルターさんとポールさんが主宰する「ホワイトバード」は、ポートランドに世界中のダンスカンパニーを招聘しています。今年は、シーズンチケットを買わずに、単発で2つだけ買うつもりだったのですが、1つ見に行ったところで、次のも行きたい・・・という流れになってしまい、バタバタと続けて3つ行ってきました。
忘れないように書いておきます。

White Bird 主催の2人

1つ目が、3月初旬、ニューマークシアターで見た「Companhia Urbana de Danca」。アートディレクター兼振付師のSonia Destri Lie女史が7人の男性ダンサー+1人の女性ダンサーを率いるリオ・デ・ジャネイロのグループです。ブラジルにいる時にも名前は聞いたことがあったものの、行く機会がなかったので、これは見たい!と、ダンス好きの友達と出かけました。


ID:Entidades

この日のプログラムは、"ID:Entidades (2009)"と"Na Pista (2012)"の2部構成。
前半は、メロディを排したコンテンポラリーなダンス。後半は、服の自慢や椅子取りゲーム風の振り付けがあるダンスパーティー風のパフォーマンスでした。こちらリオのファヴェーラの日常にインスピレーションを得ているそうですが、ブラジルのお兄ちゃん達の家に来たような・・・ダンスの分かる友人は、前半を評価しておりましたが、後半も楽しかったですよ。


Na Pista

で、このパフォーマンスの際に、「Ronald K. Brown/Evidence来るからね」との案内があり、友人が行きたいと言うので出かけることに。当の彼女の方は、仕事が入って来れなかったのですが…これが、すごかった!

Ronald K. Brown/Evidenceは、ロナルド・K・ブラウンが率いるブルックリンを拠点としたアフリカン・アメリカンのダンスカンパニーです。アフリカンダンスの要素を取り入れたコンテンポラリーダンスで知られているとのこと。
ニューマークシアターで、"Why You Follow/Por que Sigue (2014)"インターミッションを挟んで、"Lessons: March (Expert) (1995)"、"On Earth Together (2011)"が披露されました。


アフロ・アメリカンのダンスカンパニーといえば、サンパウロで見たアルヴィン・エイリー・ダンスシアター(Alvin Ailey American Dance Theater)を思い出すのですが、ロナルド・K・ブラウン氏もここでダンサーをしていたようです。

彼もダンサーとしてステージに登場したのですが、彼とアソシエート・アートディレクターのフィリピン系アメリカ人Arcell Cabuagさんが、どうもダンサーって体型じゃないのに、すげえ踊れるってのにも驚きました。余計なことですが・・・

で、このステージで、ポールさんが、「次は、チェ・マランボ、来ますよ。ラテンのカウボーイたちが勢ぞろいして、汗まみれで踊るステージなの、素晴らしいに決まってるでしょ?」とか案内するので、こりゃ行かねば、と思い、またしてもチケットを取ったのでした。

Che Malamboは、アルゼンチンのガウチョ(カウボーイ)の伝統を取り入れた男性ダンサーのみのカンパニーです。フランス人の元バレーダンサー兼振付師のGilles Brinasがアートディレクションを担当。
アーリン・シュニッツァーホールで披露されたのは、ストンピング、ボンボ(太鼓)、かつて武器として使った重りのついたロープでリズムを刻み、さらに歌なんかも披露されるタレントショーみたいなステージでした。プリンスみたいな顔の人がいっぱいの。




それにしても面白かった。タンゴもいいけど、これはまた独特で。やっぱ国外のアートディレクターの力でしょうか、フォークロアというより、コンテンポラリーなステージでした。特にロープの高速回転がすごかった。汗、飛び散ってました。

Che Malambo

客席から、スペイン語で「私と結婚してえ〜」なんて言う黄色い声も上がってましたよ。オススメです。

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