タイムベースド・アート・フェスティバルは、 PICA(Portland Institute of Contemporary Art)が2003年から毎年9月に、鑑賞に時間性が伴う(「タイムベースド」)ことを軸に構成されている前衛的な芸術祭です。
全米および世界からアーティストが集い、併せて評論家や観客もやってくるそうです。
その中から、昨日、オハイオ出身のアーティスト、アン・ハミルトン(Ann Hamilton)の展示を見てきました。
場所は、パール地区ウィラメット川沿いのCentennial Mills Pavilion。歴史ある製粉所の跡地の屋外パビリオンです。
このオブジェは、川風を孕んで膨らんだり、繋がれた滑車の紐を誰かが引くと、くるくる回ったりします。
ふわふわした持ち手の付いた紐 |
紐を引くと、ハーモニカのような、笛のような、ちょっと神秘的な音色が響くこともあります。
スタッフが説明してくれたところによると、「アン・ハミルトンは、この紐を引いて手を放す、というチャペルの鐘を鳴らすような体験が、私たちはどうしても物事に固執してしまうところがあるけれど、それを解き放つことも必要だ」といったことを伝えようとしているんだとか。
建物のモデル以外、全て手を触れてもよく、中にも入れます。
また、住居、家庭、聖域などに関する引用文やイメージが自由に持っていけるように並べられていました。
屋外での展示って好きです。デジタルじゃないのも、作品に触れられるのも嬉しい。
明日までです!
ちなみに今晩は、アンドリュー・シュナイダーのステージを見に行く予定です。
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