2018年3月12日月曜日

「ホワイト・バード」ダンスシリーズ いいの見ました!

ホワイトバードのコンテンポラリーダンスシリーズ、最近続いていますが、昨日、見た「ジェシカ・ラング・ダンスJESSICA LANG DANCE」がすごくよかったので、忘れないように書いておきます。


Jessica Lang Dance performing The Calling (excerpt from Splendid Isolation II)
Dancer K. Kimura. Photo by Sharon Bradford

ジェシカ・ラング・ダンスはニューヨークで2011年に創設されたカンパニー。今回上映されたのは、
  • Lines Cubed (2012), Music by John Metcalfe & Thomas Metcalf
  • The Calling (2006), Music by Trio Mediaeval
  • glow (2017), Music by Owen Clayton Condon and Ivan Trevino
(Intermission)
  • Solo Bach (2008), Music by J.S. Bach
  • Sweet Silent Thought (2016), Music by Jakub Ciupinski
  • Thousand Yard Stare (2015), Music by Ludwig van Beethoven
の6作品。どれも印象的で、一番を選べないほどです。

最初の「ラインズ・キューブド」はモダンアートっぽい、線の入ったキャンバスに、赤黄色青のダンサーがリズムに合わせて動くもの。ちょっとブラジルの「グルーポ・コーポ(Grupo Corpo)」とか、影絵が印象的な「ピロボラス(Pilobolus)」
とか思い出しました。

次の「ザ・コーリング」は写真のもの。4分の短いものですが、ドラマチックです。ドレスもダンスの一部で美しい・・・ダンサーは、ぱっつん前髪が印象的な広島出身の日本人女性でした。Kana Kimuraさん。すごいなー。

それから「グロウ」はネオンが効果的に使われたもの。スニーカーのCMに良さそう、とか思ってしまいました。
インターミッションを挟んで、バッハの曲に合わせての男性ソロもよかったし、セリフの入る次のも宇宙基地っぽいロマンチックな感じ。

トリも有機的な動きが面白い・・・特に、一人がグループの一部に組み込まれるところとか。それにベートーベンの曲がこんな風に使われるんだってのも驚きました。

こちら、2017年のプロモビデオですが、まだ見たいやつありますー。



ちなみに、ジェシカ・ラングの前に見たのは、MARK MORRIS DANCE GROUPによるビートルズの「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」へのトリビュート、「ペパーランド」。生演奏で歌もあってカラフルで面白かったです。マーク・モリス氏、シアトル出身なんですね。ここから近いのでなんとなく親近感が湧きます。

そしてその前が、PAUL TAYLOR DANCE COMPANY。1954年、ニューヨークで創立された「伝説の」とか言われるポール・テイラー氏のカンパニーです。モダンダンスにすごい影響を与えたんだと思いますが、やっぱり1981年作のArden Court、87年作のSyzygy、97年作のPiazzola Caldera・・・私は新しいカンパニーの目新しい作品の方が好きなんだなーと気気付きました。