2016年9月28日水曜日

スケートボードのアップサイクルしたジュエリーMapleXO

先日、edeaの取材で、MpaleXOというスケートボードを使ったジュエリーや小物を作るブランドを訪ねてきました。

MapleXOのオーナー所有の共同スタジオ兼ショップ「The Mill」
こちら、たまたまここの前を通りかかった時に、古いスケボーを担いだ兄さんが、ピンポ〜ン!・・・ピンポ〜ン!・・・閉まってる・・・ってやってたので、話しかけて、その存在を知ったのでした。

で、気になって、(閉まっている時に行かないよう)アポとって出かけてみたところ、これが実に「今人気のポートランド!」的なお店だったわけです。edeaの記事が短いので、書ききれなかったことを、こちらにお伝えします!

MapleXOの創業者でオーナー兼デザイナーは、Lindsayさん。もちろんスケートボーダーです。15歳からスケートボードを始め、スケートで街を行くと、カーブや駐車場が魅力的に見える!という別の視点が開けていく魅力に取り憑かれたんだとか。

Lindsayさん
10年ほど前に、趣味で古いスケボーを使って、ジュエリーなんかを作っていたところ、友人たちからの反響が良く、6年前にビジネスとしてMapleXOを創立。3年ほど前にセレクトショップ兼CO-OPスタジオのThe Millをオープンしたそうです。

The Millのショップ

おしゃれな店内には、メープルXOのアイテムはもちろん、スケボーつながりの友人やアーティストのクラフトも並んでいます。

スタジオ部分を見学させてもらいました。

機械のハンドルにもスケボーのタイヤが・・・
メープルXOが素材として使うのは、使い古したスケートボードと、「スケーツ・スクラップ」と呼んでいるスケートボードを作る際に出る産業廃棄物の両方。

例えば、使い古したスケートボードから、丸くくりぬいて、3つのループイヤリングを作ります。

まず、丸くくり抜きます
フラットにします
角を削って、なめらかな曲線をつけていきます
円の中の部分。最終的には、3つのイヤリングができます
ショップで販売されているイヤリング
イヤリングのペアは、同じボードから作るので、パターンは同じ。とはいえ、1つとして同じものはありません。

デザインから電動工具を使ってジュエリーを形にするまで、女性スタッフが活躍。繊細な曲線は、やはり女性が得意な部分なんだとか。「パワーツールを使って、エレガントなジュエリーを生み出すの。ウーマン・パワーって感じ?」だそうですが、それ、かっこいい!

看板犬とスタッフ
他にもタイヤを使った植木鉢や、ボードのブレスレット、ネックレスなどいろいろな商品があります。

タイヤの植木鉢
底には、スケーツスクラップが使われています
スケーツスクラップは、スケートボードメーカーと共同で開発した、ゴミになる板を貼り合わせたもの。色のパターンは、メーカーが迷わずに、同じクオリティを保てるよう、すべてリンジーさんがチャート化したそうです。

メーカーから届けられるスケーツスクラップ
ポップで、木が手に馴染む栓抜き
乳がん啓蒙オークション用の作品
工房には、他にもスケボーつながりの仲間がそれぞれの作品を作っています。日本のメディアで見たことがあったネオンサインの工房もここにありました。


古道具屋で見つけた金具で作るタトゥーマシンのツール

ネオンサインを作る「ザ・タイニー・スプーン」の工房

バイク…
メープルXOとのコラボのテーブルライト。欲しい!
超高級な木製ハンマー
イラストレーターNethan McKeeの部屋
デビッド・ボウイの缶バッジ作成用
みんな、スケートボードと何らかの接点のある人ばかりだとか。通路や給湯室にもボードが飾られていました。



とてもいい感じです。

お店は見ているだけで楽しいですし、もちろんお土産探しにも行ってみてくださいね。

ちなみに私が手に入れたのは、こちら。ラッピングもかわいいですよ。
スケートボードをリサイクルしたピアス

MapleXO
The Mill - 2925 NE Glisan St, Portland, OR 97232

2016年9月26日月曜日

ダンジネスクラブ狩りに行ってきました。

 まだ雨の降らない週末がやってきたりもするポートランド。今週末が最後か?という恐怖から、積極的に外遊びへ出かけております。先週は、そろそろ美味しくなってくるダンジネスクラブを取りにオレゴンコーストへ行ってまいりました。

Rockaway Beach

ダンジネスクラブ(Dungeness crab)は、日本語だとアメリカイチョウガニと呼ばれる結構でかくて美味しいカニです。アラスカ、アメリカの西海岸北部でよく取れて、サンフランシスコやシアトルでも人気があるようです。

Best Fishing in Americaサイトによりますと、オレゴンでは、年中レジャーでクラビング(crabbing つまり蟹ing)は解禁されていて、ベストシーズンは、9月後半から11月。
夏はいまいちまだ身が詰まっていなくて美味しくないし、12月には商業用も解禁になるため、一般人はプロに負けて成果がでないんだとか。
でも冬のオレゴン海、雨風で寒いし、漁に出かけたくない…なんで、やっぱり狙いは晴れた9月じゃないでしょうか。

ダンジネスクラブは、岸からカゴを投げても取れるらしいのですが、友人がボートで行った方が絶対面白いらしいよ、と言うので、その方向でプラン。

ボートを借りられる所リストをもらったので、一番目に載ってたKelly’s Brighton Marinaにとりあえず電話してみました。すごい感じのいいおじさんが、日曜の潮について親切に教えてくれたので、そのままこちらに決定。ボートの予約はできませんが、「まあ、いっぱいになって借りられないってことはないから、心配しないで」とのこと。

電話に出たのはきっとこの方。
写真撮っていい?って言ったら、「カニもたせて!」とタンクから二匹掴んでポーズ

ティラモックを抜けて、Hwy101を海沿いに北上。グーグルマップやカーナビだとちゃんと出てこないのですが、ガリバルディ(Garibaldi)を超えて、ロッカウェイ・ビーチを超えて、山?ってな感じのところにネハレム湾(Nehalem Bay)とケリーズ・ブライトン・マリーナがあります。

奥がオフィス兼ショップ
こちらで、カニ漁のライセンスやボートのレンタルなんかができます。ちなみに、カニ漁のライセンスは、レイザークラムと同じやつだった!別の車に積んでたの。残念…

取っていいサイズのカニの説明
ボートレンタルは2時間で$95。カニ漁に使うリング3つと餌とライフジャケットと捕まえたカニの調理まで込みです。
「ボートは3席しかないから、大人4人と子供3人はどうかなあ」と言われていましたが、その席、ベンチ型のやつなんで、小さい子供なら平気で3、4人乗れます。

このボート。初心者でも運転できるよ!と、レクチャーしてくれます。

というか、船の運転手とカニ漁担当の大人が必要なので、小さい子連れなら、できれば大人3人はいて欲しい感じです。

湾は波もほとんどなく、初心者ばかりでも怖くないです。
漁は、餌のついたリングを3つ数メートル間隔で海に投げ入れて、10分ほど経ったら、回収に回るというシンプルなもの。

ただ、リングを速〜く引き上げないと、カゴの形になる前にカニが逃げ出してしまうので、ボートの運転手と気持ちを合わせて、ロープをガンガン引っ張らなければいけません。
このリングを上げる仕事は、ライセンス保持者の担当となります。子供にはちょっと難しい、というか、か弱いママにも無理です。

引き上げるとカゴ型に
でも、結構カニが入ってくるので、毎度、盛り上がります。

が、取っていいのは、オスのみ。そして大きさも、5 ¾ inches(約15cm)以上と決まっています。オスメスは、お腹の部分を見るとわかります。

なんで、雑魚を海に返して、大きいやつをひっくり返してオスメスを判断して、定規で測る…過程が楽しい。

魚の頭に誘われてやってきたカニたち
メスがいっぱいの場所には、オスはいないそうなので、まあいろいろ考えながら、場所を変えて狙っていきます。

収穫

結局2時間で取れたオスは三匹!


だったのですが、料理してくれる人のチェックで、一匹は、サイズが足りないと言われ、海に返されてしまいました…

調理済みのカニ
20分ほどで茹でたカニをビールやワインなんかと一緒に海を見ながら味わえます。

あー、美味しかった!
でも、もっともっと食べたかった…

まあ、買えるんですけどね、一杯20ドルくらいするそうです。なんで、5匹収穫すれば、ボートレンタル代、出ることになりますね…。

で、北上して、Tsunami Bar&Grillというネハレム川沿いのレストランに入ったのですが、ベランダから、野生の動物が見えました。いやあ、オレゴンっぽいですね、なんか。

美味しいけど、出てくるのがめっちゃ遅いNehalem 川沿いのレストラン「Tsunami」。
焼きそばやエビフライもメニューに…

そういえば、ボートに乗っている時には、野生のアザラシ見たんだった。いやあ、大自然を満喫ですよ。

そのあと、せっかくなんで、ティラモックのチーズ工場に寄り道。

大人気のチーズ工場
こちらには、チーズの試食と工場見学と、アイスクリームが人気のカフェがあります。大抵の人は、チーズよりアイスクリーム目当てにやってくるんだと思います。

私としては、わざわざこのために出かける場所でもないと思います。が、子供は喜んでいたので、近くまで来たら、寄ってみるのもいいですね。

でっかいチーズの塊が流れていきます
なお、クラビングの必需品は、軍手!ガーデニング用のやつを持って行きましたが、ないとロープ引っ張るの痛いし、ハサミで抵抗してくるカニ掴むのも怖いです。

それから着替え。リング引っ張る人はずぶ濡れになります。

あと、天気が良ければ、サングラスと日焼け止め。良くなければ、防水靴やウィンドブレーカーもあるといいかもしれませんよ。

【関連ポスト】

2016年9月21日水曜日

ポートランドを象徴?! スニーカー x カフェ

先日、打ち合わせ先としてチャイナタウンの「Deadstock Coffee」を指定され、行ってまいりました。こちら、「世界のスニーカータウン、ポートランドのスニーカー文化に啓蒙されて生まれた新しいカフェ」とのこと。気になるじゃありませんか。

入り口
チャイナタウン・ゲートの反対側へちょっと入った、日本の雑誌なんかでも紹介されているレザーショップ、Orox Leather Co.の並びです。

仲間に冷やかされて笑うオーナーのイアンさん


かなり狭くて、両側のカウンターに椅子が…どうだろう、3つくらいずつ並ぶほど。お客のスペースは、6畳くらいかな。
仲間内で楽しくやってる溜まり場って感じで、スニーカーとかスポーツ好きだったら話も弾むのでしょうが、なかなか私みたいな日本人女子一人だと入りにくい…

まあとかいつつ、「ハッロォ〜!」なんて入って、「あ!お兄さん、オーナー?写真撮っていい?」とかやるんですけどね。おばちゃんになったってことかしら…



こちら、コーヒーを飲むのはもちろん、スニーカーのクリーニングもしてくれます。アートギャラリーも兼ねているそうですよ。

あ、今、レビュー見たら、やってるの元ナイキのシューデザイナーなんですね。
ん?気になって調べたら「Eater」には、オーナーは元ナイキの清掃員だと書いてある…。どっちなんでしょう。まあ、どっちでもいいか。スニーカー好きなんですよ。

ちなみにレビューでは、みんな「最高のバイブだぜ!」とか言ってますね。興味があればどうぞ〜。

Deadstock Coffee
408 NW Couch St, Portland, OR 97209
deadstockcoffee.com
(971) 506-5903

2016年9月19日月曜日

TBA 2016 & Artisanal Bar、そしてSmoked!

今年もPICA(Portland Institute for Contemporary Art)主催のTBA(Time Based Art) Festivalがやってきました。

久しぶりに女友達とバーで待ち合わせ、というところから、嬉しい夜です。場所は彼女が「自分でアーティザナルとか言っちゃうのはどうかと思うけど」と言いつつも指定してきたBarlow Artisanal Bar。でも、見てください、このオールド・ファッションド。

「B」が彫られた氷入り
自ら「職人技!」と誇りたい気持ちにもなることでしょう。しかも、すごい美味しかった。いやもう、自分で言っちゃっても、許す、許す。

そんなことより、TBA・・・見に行ったのは、リンカーンホールで開催されたLUKE WYLANDAU and the Camas High School Choir。高校のコーラスということで、「glee/グリー」とか、録画で見ちゃった映画「ピッチ・パーフェクト」みたいな感じ?かと思いきや、もっともっと「Experimental(実験的な)」って言葉がしっくりくる舞台でした。


文化的な友人曰く、「まさに今のトレンド!」という、「あらゆる音楽のジャンルを網羅したレパートリー」を大人のプロのミュージシャンと共に高校生が歌う舞台。
私なんて、いろんな学生がいて、あの子はシャイそうだなあ、あの子はゲイかなあ、これであの辺りは仲良くなったのかなあ…、なんて、すっかりママ目線で見てしまいましたよ…。

今年のTBAは、もう1つイタリアのAlessandro Sciarroni のジャグリング舞台も見たかったのですが、土曜に別のイベントのチケットを買っていたので、残念ながら見送りです。

でもかぶったイベント、Fest! Portlandの一環の"Oregonian Media Group Smoked! Presented by Tillamook"もなかなか面白かったです。こちらは、パール地区の公園、The Fieldでの開催。雨が降ってしまったので、会場の芝生がぬかるんでしまったのが残念です。

会場のThe Field
6時から9時まで、飲み放題、食べ放題の3時間。ポートランドはもちろん、ニューヨーク、カリフォルニア、ニューオリンズなんかからのシェフがやってきて、肉を焼いています。

エントランスで渡されたグラスに、まずは、シャンパンでも…。


それから列に並んで、ガンガンと煙と共に調理されたものを食べるわけです。忘備録も兼ねて、こちらに美味しかった店を書いときます。

シェフ:JUSTIN WILLS
RESTAURANT BECK (DEPOE BAY, OR)


ANDY RICKER
POK POK (PORTLAND, OR) ご存知ポクポクも出ていました



ADAM SAPPINGTON
THE COUNTRY CAT (PORTLAND, OR)
この肉とピクルスは、すごい美味しかったです。でもすでにお腹がいっぱいで脂がキツくなってきてます。このテントの料理に使われていた道具「COWBOY CAULDRON」は迫力いっぱい…。バーベキューにもスモークにも暖炉にもスープにも使えるそうです。農場持ちの友人に買うよう頼んでみましたが…



JARET FOSTER & MONA JOHNSON
TOURNANT (PORTLAND, OR)
ちょっと自信ないですが、たぶん彼らの

ベジタリアン用食材として気になっていたジャックフルーツのグリルが良かったです。ブラジルの人にもシュラスコに入れてみ、と教えてあげたい

ジャックフルーツのBBQ
そして今回、最長の列だった

ALON SHAYA
SHAYA (NEW ORLEANS, LA)のバーガー



確かに美味しい。あとは 、今年の夏、飲めなかったと悔やんでいたガスパッチョ。しかもスモークド・へアルームトマトで作ったやつです。おそらくこのブースは、スポンサーのパシフィック・コースト・フルーツかと。

 それから、
PHILIPPE BOULOT
THE MULTNOMAH ATHLETIC CLUB (PORTLAND, OR)のマグロとグリルしたコーンとシャンテレリのサラダ。もろ好みのメニューです。お腹がいっぱいなことが悔やまれます、本当。
ちなみにこのスポーツクラブは、中からProvidence Parkのサッカー場が見えるというエリートクラブでございます。もちろん飯も旨いのですが、会員専用なので、メンバーに誘ってもらわないと入れません。


ちなみにお酒ですが、ワインは私的には意外とハズレがあったりして…

あー、でも流行りのUnion Wine Co.の缶ワイン、試しても良かったなー。なんでポラーのテントが?とか人が?と思ってましたが、タイアップしてるんですね。ワインクーラーで。


目立つ…

結局、一旦落ち着いたのは、ビールだったりします。



車も可愛いWIDMER BROTHERS BREWING (PORTLAND, OR)の生「ホッピー・グレープフルーツ」は絶品!

車繋がりで(?)、DON JULIO (NORWALK, CT)を使ったパロマも試してみましたが、美味しかった…


そしてテキーラ繋がりで、ここ・・・


「おすすめは、両方飲むこと!」と陽気に言われたので「よっしゃぁ〜!」とノリよく2つもらいましたが、1つはまずくて、もう1つ、メスカルのやつは最後まで飲めないほど強かった…


夜も更けたことですし、帰ります。


来年はもっとお腹を空かせてきたいと思います。そうそう、このスモアみたいに、甘いものもあったんですよねー。まあ、他に飲み食いしたいものが多すぎて、別腹は作れないと思うのだけど…。