2023年9月27日水曜日

ポルトガルに引っ越しました(「リスボン日誌」準備中です)

 


2023年夏に8年半も過ごしたオレゴン州ポートランドからポルトガルのリスボン近郊へと無事、引っ越しました。

というわけで、いずれ「サンパウロ日誌」→「ポートランド日誌」の流れで「リスボン日誌」ブログを開設しようと思っています。落ち着いたら…と思っているといつまで経っても完成しないかもしれませんが…アップしたらまたこちらでもお知らせしますので引き続きどうぞよろしくお願いします!


2023年6月9日金曜日

アメリカの警察証明(無犯罪証明)スムーズにいくはず、なかったですね。

前回、簡単&スピーディーだと投稿したアメリカの警察証明(FBIのIdentity History Summary)。
いや、案の定と言うか、落とし穴がありましたよ。

郵便局で$50払って、指紋を採取してもらい、まあこれで数日後には入手できるのかと思いきや、5日経っても連絡がない。で、FBIサイトにPIN番号を入れて、現状をチェックすると「指紋が未提出・インコンプリート」と出ています。

郵便局で小指の指紋をうまく取れないまま、「大丈夫、小指なくても問題ない」とか言って取り直しを拒否され、送信されてたから、嫌な気はしてたんですが・・・。

で、FBIに指紋採取のレシートPDFを添付して「受け取ってますか?」とメールで問い合わせたところ、2日ほどで、「USPSに調べてもらうため、レシートを転送した」との返信がありました。
それって、やっぱり届いてないってこと?と焦って今度はFBIのお問合せ窓口に電話したところ、15分ほど待たされて、「郵便局から指紋が届かないという問題が増えている。あっちのシステムの問題だろう。いつ届くか分からないから、警察に行って指紋カードを作ってそれを郵送してくれれば、それが届いてから5日ほどで警察証明を出せる。電子版か郵送版か早い方で対応する」とのこと。

それはそれは、とグーグルで「指紋カードを作ってくれる警察」を検索すると、ワシントンカウンティの保安官(シェリフ)のオフィスが最初に出てきました。ただ、オンライン予約は2週間先からのみ。焦って電話しましたが、やはり最初の空きが2週間後。他のサービスとして、PDX Fingerprintingを教えてくれました。指紋カードサービスは調べると他にもいろいろあるみたいです。Passport Immigration Photosが忘れましたが公式っぽいサイトで紹介されていた気がします。けれども、また50ドル+とか払うのはなんだか腑に落ちません。

まず、郵便局で話を聞いてこよう、システムが壊れているなら返金してほしい、とも思いました。で、指紋採取の登録バーコード、パスポート、前回のレシートを持参して窓口の人に訴えたところ、「そんなこと言われても、一旦送信してからはこちらではアクセスできない。また送信したいなら、もう一度登録からやり直して、50ドル払ってもらうしかない」と言うではないですか。「そんな理屈ありますか?」とゴネたところ、上司を呼ぶ、と言って消えました。

出てきた上司は、その日、私の指紋を採った方でした。「こっちの問題じゃない、FBIの問題だろう、うちじゃなにもできない」と同じことを繰り返すのに「納得できない」と粘ってみると、「月曜に来る私の上司に聞いてみろ」と言うのですが、電話番号を聞くと、郵便局では電話はキリがないからとらない(!)、電話番号はない、とのこと。じゃあ月曜日にここに戻ってきて、その人を呼び出せばいいのか、と、上司の名前と彼の名前をメモしてさらに粘っていたところ、窓口に小さな金髪の子供たち&ママを含むパスポートの予約のお客さんが集まってきて、待ちながら、聞き耳を立てている状態に。そのお陰か、じゃあ今持ってきている前回使ったバーコードで指紋を取り直せるか見てみよう、と機械を持ってきてくれました。
そして、レシート、パスポートをチェックして、指紋を取り直して、1度目はエラーになったものの、2回目は「送信成功」とのこと。しかも小指やり直して全部きれいに採れました。
バーコード使えないって言ったくせに、小指の採り直しできないっていったくせに、なんだよ、できんじゃねーかよ、とか思いつつ、礼を言ってカウンターを離れた10秒後に「FBIから指紋を受け取りました」の確認メールが届きました。窓口に戻って届いたよ!と言ったら、冷たく送ったからね、と言われました。前回は来なかったんですけどね、このメール。
どう考えても、君らのせいじゃないのー?と疑いつつ郵便局を後にすると、家に帰るまでの間に、なんと電子版の警察証明が届きました。なんなの、このスピード感。やれやれです。

FBIとかシェリフとか悪いことしてなくても電話するの緊張しますね、なんか。加えて手伝ってくれようとしない郵便局スタッフを泣き落とすのもあって、もうぐったり疲れました。

ちなみにこの警察証明のアポスティーユはセイラムでさくっとできるものではなく、the U.S. Department of State ​for authenticationに書類(Form DS-4194)を出して申請しなければいけません。そして発行までに12週間、費用は20ドルかかるというではないですか。
申請の方法はこちら

リスボンの日本領事館は警察証明発行までに2~3か月とのことですが、申請の際、アポスティーユ申請も同時に行ってくれるそうです。さらに、証明書到着後、ポルトガル語への翻訳証明書の発行もしてくれるんだとか。発行費用は31ユーロ。アポスティーユ必要なら、なんだー、これじゃあ日本の領事館の方が、楽で安いし早いしってことになるんじゃないでしょうか・・・。

追記:リスボンのアメリカ大使館サイトを調べたところ、警察証明関連は一切対応不可とのこと。アポスティーユは、上記のthe U.S. Department of State in Washingtonで一括対応のようです。翻訳はまたさらに別って、またこれも面倒な・・・
ちなみに大使館/VFSを通じてビザを申請する場合は、未開封の警察証明の提出でOKで翻訳もアポスティーユも不要だとか・・・。

ちなみにこちらの動画によりますと、アポスティーユ申請に警察証明のノータライズは不要、PDFの印刷でもOKとのことです。

追記2:FBIのFAQページによりますと、警察証明にソーシャルセキュリティナンバー(SSN)の後ろの4桁を記載したい場合は、指紋カードにソーシャルセキュリティ番号を記載しなければいけないそうです。郵便局でそんなこと一切、聞かれませんでしたけどね・・・。というわけで、私の警察証明のSSNは全てXとなっております。

2023年5月29日月曜日

アメリカと日本の警察証明(無犯罪証明)申請

ポルトガルのビザ申請にあたり、いろいろな書類が必要になります。我が家のように、あちこちに住んでいたりすると、婚姻証明やら無犯罪証明やら、複数国の同様の書類を提出しろと言われ、なかなかに面倒です。

今回、申請したのはアメリカの警察証明(無犯罪証明)。
FBIのIdentity History Summaryがこちらに相当します。こちらは、なんとオンラインで申請受付し、指紋は提携郵便局で採取し、電子情報で送るという仕組みのため、簡単&スピーディーでございます。あ、アメリカにいれば、の話ですね。

まずは、FBI IdHSCサイトにメールアドレスを入力し、プロセスを開始。届いたメールのリンク先のフォームに情報を記入し、指紋採取場所として郵便局を選び、オンラインで支払い($18、2023年5月末現在)を済ませると、今度は郵便局の指紋採取の登録へと進みます。こちらでまた情報を記入し、登録後、FBIのメールとID(運転免許証、パスポートなど)を持って営業時間に郵便局に行き、$50(2023年5月末現在)を支払えば、指紋採取ができるとのことです。
そして指紋到着後、48時間ほどで証明書が発行されるそうです。
ちなみに取得方法は懇切丁寧にステップごとに記されていて、とても分かりやすいです。

一方、日本の警察証明は、日本にいる場合は、住民登録をしている管轄区の各県警警察本部鑑識課等で手続きを行います。東京都は警視庁渡航証明係でこちらはオンラインサービスもある模様です。
私のように国外にいる場合は、その国の日本大使館や領事館で申請できます。手数料が無料なのは嬉しいですが、指紋をその場で採取するため、本人が領事館や大使館まで出向く必要があります。また、発行までの所要日数が2~3か月というのも辛いところ。また、各領事館・大使館ごとに発行理由の条件(永住権申請はOKだけど・・・など)もあるようです。
今回は、リスボンの領事館で申請することにしました。メールで申請予約をしたところ、とても丁寧なお返事をいただきました。スムーズに進むことを祈るのみです。

2023年5月25日木曜日

「ターザン」誌への寄稿

 お前がかよ、と言われそうですが、ポートランドの友人からご紹介いただいて、これまでに2回ほど、マガジンハウスの「Tarzan」のWorld Fitness Newsに寄稿させていただいております。

掲載していただいた4月号。この表紙!

4月号掲載の記事がウェブにも転載されていましたので、こちらにご紹介いたします。

今年のCESで発見したアプリの紹介です。

今後はポルトガルからも発信する予定でございます。よろしくお願いします。

2023年5月23日火曜日

ペットの引っ越し(3)入国もハラハラ

リスボンを歩くチェロ

飛行機が遅延し、心配したものの、リスボンに無事に到着。

ところが、ポルトガルの犬のチェックは予約制だったそうで・・・検疫官を呼び出してもらうことになり、到着まで1時間ほどまた待つことになりました。飛行機が遅れたので、いずれにしても予約は守れなかったのですが、呼び出された検疫官はとっても不機嫌だったそうです。

それでもようやく無事に入国。

ルフトハンザのスタッフがドイツでもトイレに連れて行ってくれたり、水や食事を与えてくれたとのこと。どうなることかと心配していたのですが、下に敷いた吸水シートもきれいなものに取り替えられていました。よかったー。

それでもかなりの脱水症状で水をがぶ飲みしていたようです。取り付けたドリップ形式の水は、あんまり使ってくれなかったみたいです。なぜ・・・

同じように飛行機で運んだ猫ちゃんは、怒って3日間目も合わせてくれなかった、という話を聞いたのですが、うちの犬は夫に甘えて片時も側を離れないそうで。犬と猫の違いが出てるなーという気がします。



2023年5月20日土曜日

ペットの引っ越し(2)当日のドタバタ


ポートランド最後のお散歩

今回の航路は、ポートランド>シアトル>フランクフルト>リスボン、だったのですが、なんと空港で、ポートランド>シアトル間の国内線(ルフトハンザ航空航空のパートナーのアラスカ航空)は機体が小さいため、うちの用意した巨大クレートは乗せられないと言われてしまいました。(この巨大クレートは、友人のトラックで運びました)

無理だ、というスタッフに、「いやいや、ちゃんとチケットを買って、犬を乗せる予約をした際に航空会社に確認した、このサイズじゃないと国際線乗れないでしょう、どうにかしてくれ」と粘り、上司らしき人が登場。

この彼女、フアニータ様がすばらしく、「500サイズのクレート($100)を買ってくれれば、乗せることは可能。その巨大クレートもバラして一緒に乗せてあげるから、シアトルに到着したら、クレートを組み立て、犬を移し替えるって方法はどう?」と解決策を提示してくれました。

そこからも親切で、今までワヤワヤ言ってたスタッフを黙らせ、新しいクレート組み立てスタッフ(超親切)を手配して、サクサクと作業を進めて下さいました。

巨大クレートと犬はオーバーサイズ荷物へと持って行き、そこで預けます。ここのスタッフの方も親切で、持ってきたプラスティックのタイ(結束バンド)を巨大クレートの中に挟み込んで先に預けてしまった、というのを、「大丈夫よー、あるわよー」とフォローして下さり、無事、機内へと進むことができました。

夫はシアトルでクレートのアセンブリングなど時間ギリギリだったそうですが、ルフトハンザのスタッフがこれまた超親切で、無事、犬は機内に乗せてもらえたそうです。

そして彼は汗だくで、ドッグフード抱えて、たった今、最後の乗客として機内に乗り込んだんだとか・・・。

ちなみに、航空会社によっては、薬はNGというところもあるそうでカーミングカラー(首輪)やサプリメントも用意して行きましたが、今回のルフトハンザは鎮静剤の使用もOKでした。

もし、大きなクレートの犬を連れて旅をする方いましたら、国内線の乗り換えは避ける/機体の大きさを確認したほうがいいかも!

あと、航空会社のカウンターでクレート買えるって知りませんでした。それは絶対乗せてもらえるやつなので、一番安心かも?!まあ普通に販売しているというより、緊急用なのかもしれませんが・・・。

あとは、無事、ポルトガル国内に入れることを祈るのみです・・・


2023年5月4日木曜日

ペットの引っ越し(アメリカからポルトガル)

 我が家の犬は大きいので引っ越しが大変です。

盲導犬などではない通常の大型犬は、もちろん客席には入れず、ペットクレートに入って貨物扱いとなります。

飛行機に乗せてもらえるペットクレート(kennel)は航空会社によってかなり細かく規定されているようです。

また航空会社によってペットの予約ができるまでの日付も違うそうです。ポートランドからリスボンだと下記のようなオプションがあるようで、一番余裕があるのがルフトハンザ航空のようです。

British Airways - Booking window of 13 days, with average response time being 3-7 business days prior to requested travel date.
Lufthansa - Booking window of 30 days, with average response time being 5-6 business days after request within the booking window.
KLM - Booking window of 13 days, with average response time being 2-6 business days after submission.
American Airlines - Booking window of 10 days, with an average response time being 2-6 business days after submission.

というわけで、航空会社はルフトハンザに決定。

ルフトハンザの規定はこちら。PDFのチェックリストまで提供してくれるなんて親切です。


で、こちらの航空機に乗せるクレートとして大丈夫そうかな、と私が購入したのは、PetmateのSky KennelのGiant - 700 (48″L x 32″W x 35″H) サイズ。スカイって名前に入っているくらいだから、航空機仕様だと思ったのもあります。

しかしまあ、これがジャイアントサイズだけあって大きいのですが、細いけれど足の長い犬のため、一つ下のサイズだとクレートの中で立てずに規定外になってしまうのです。

このサイズなら頭をぶつけずに立てます

水とフードが入った状態では受け取らない、ということで外から入れられる必要があるそうです。ただ、クレートの付属容器だと食べている最中に落ちてしまうので、別途、ネジで止められるタイプの容器を購入しました。
航空会社によっては、水を注いでくれないこともあるため、ドリップタイプのウォーターボトルがいい、と聞いたのですが、これは閉まっているから大丈夫なのでしょうか。買ってみたやつは、うまく機能しなかったので、別のブランドから注文してみました。

あとは、下に敷く給水用紙とドアを閉じるプラスティックのタイ(結束バンド)などが必要です。車輪付きは不可です。

それにしても、このクレート、なんとも大きいので、通常の車には乗せられず、友人のトラックで空港へ向かう予定。到着後は、いったいどうすればいいのでしょう。

で、肝心な犬の方・・・生後12週間以上のペットが、アメリカ(EU以外の国)からポルトガルに入るには、

(1)ISO 11784/11785対応の15桁のマイクロチップが入っていること、

(2)渡航21日前までに、マイクロチップ装着した上で狂犬病(rabies)のワクチンを接種しており、そのワクチンが有効期限内であること。2度目の接種は1度目から30日以降かつ前回の狂犬病予防注射の有効免疫期間内であること。マイクロチップ番号、青いインクの獣医の署名入りの狂犬病予防注射済証(rabies vaccination certificate)を取得すること、

(3)到着日の10日以内に米国農務省(USDA)の認可を受けた獣医(a licensed vet)のところへペットを連れて行き、健康証明書(Non-commercial EU Health Certificate for Portugual)を取得すること。さらにこの証明書を有効にするために、証明書を先払いのFedexのオーバーナイト封筒を同封の上、USDAの州事務所に送付し、事務所の裏書(endorsement)を得る必要があります。

なので、この健康証明のできる獣医さんを予約する以前に、飛行機を予約(ペットを貨物として乗せることも)して、日程を決めるする必要がでてきます。

獣医さん全てがUSDAの認可を受けているわけではなくて、私もいつもの動物病院ではなく、そこで紹介してもらった別の病院に連れて行くことになりました。ちなみに選んだのは、VCA Raleigh Hills Animal Hospitalという動物病院です。ここには現在お二人、ライセンスを持つ獣医さんがいるそうで、まず電話カウンセリング、それから健康診断となりました。

ちなみに「EUペットパスポート」はEU国間の話のようで、アメリカのようなEU以外の国からですと、この健康証明が必要だそうです。ちなみにEUで発行してもらうEUパスポートは、EU国からアメリカに入る時にも使えるんだとか。そして狂犬病ワクチンなどをEU国で管理すれば、またEU国に戻る時も使えるようです。

あと、カウンセリングでは言われなかったのですが、EUオフィシャルサイトによるとさらに

(4)EU Health Certificateにこのペットの渡航が営利目的ではない(non-commercial )ことを宣誓する書類を添付する必要があるそうです。アメリカだと健康証明に予め含まれているみたいですね。

それにしてもなんと面倒臭い・・・。

本人は呑気なものです

もちろん、例えば、こちらのような全ての面倒をみてくれるサービスもあります。ちょっと手が出ないほどお高いですが・・・すっごく丁寧に対応してくれるようです。

長旅心配ですが、期限内に無事、USDAから健康証明が送られてきて、無事、到着できることを祈るのみです。

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追記:USDAから、「エラーがあった、今すぐ直してくれ」という」メールがきて、めちゃくちゃ焦って、動物病院に電話したところ、獣医の先生がすぐさま間違い(予防注射情報が間違っていた)を直してくれまして、無事、翌日には証明書が届きました。オンラインでの管理ってすばらしい!