2015年5月26日火曜日

ストンプタウンのコールドブリュー 「NITRO」

ポートランド、だんだん暑くなってきました。美味しいアイスコーヒーが簡単に味わえるのは、この街の良いところの1つです。
こだわりカフェの出すコールドブリュー、いわゆる水出しアイスコーヒーは、手間暇かけるだけあって、驚くほど美味しいところが多いです。

でも、近所に都合の良いカフェがない場合・・・ストンプタウンが出しているコールドブリュー瓶と缶があるのですよ、スーパーに。あ、紙パックもあるんでした。ミルク入りとチョコレート入りの甘いやつ。ハイクオリティなコーヒー牛乳でして、本社スタッフによると、一番人気らしいです。

ストンプタウン本社の冷蔵庫にあるコールドブリューたち

今回、取り上げたいのは、先月発売された缶の「ニトロ」。ニトロ入りで、つまり炭酸コーヒーなんですわ。振ったら大変ですが・・・これが、なかなか美味しいです。なんというか、パンチがあって。

泡立ちます。ギネスビールの様です。

本社のプレイルームに、この生樽があるのですよ。飲ませてもらったら、「やっぱり生は旨い!」って気がしました、いや、なんとなく。
それにしても、このコーヒーを生で飲めることに、社員みんなが、特権!幸せ!と感じてるってことが、かなり印象的でした。生ビールじゃなくて、生アイスコーヒーですよ。 きっとみんな、カフェインハイです。

生を自慢する社員さん

生ニトロショット
話がそれましたが、「ニトロ」PR用にポートランドらしい?変なフィルムもあるので、興味がありましたら、ぜひ。


Nitro Cold Brew in a Can from Stumptown Coffee Roasters on Vimeo.


残念ながら、全て要冷蔵とのことで、お土産には不向きですが、その分こちらで試してみてください。

2015年5月20日水曜日

Third Wave Coffee Tours 行ってまいりました。

ポートランドと言えば、サードウェーブコーヒーですが(?)、その名も「サードウェーブコーヒーツアー(Third Wave Coffee Tours)」というスペシャリティコーヒー店を巡るツアーがあります。

サードウェーブコーヒーツアーでは、コーヒーについて、いろいろ学べます。
一度、サウスウエストを廻る回に取材同行させていただきました。・・・いやあ、カフェインハイって初めて体験しましたよ。結構キツいものですね、驚きました。

このコーヒーツアーについては別のサイトでご紹介するのですが、そのご縁で、先日、こちらの会社が新しく提供するドーナツ&コーヒーのメディア向けツアーにご招待いただきました。

ココ・ドーナツのサンプル

1件目は、オールアバウトサイトにも掲載させていただいた「ココ・ドーナツ」。ピンクのラベンダーのやつは、ぜひペアリングのコーヒーと試すと良いと思います。軽くて、いい香りで、甘さも比較的優しめです。フードブロガーの女子たちもオススメしておりました。あ、でも、この後廻るコーヒー屋で多くのバリスタが、「あそこのバターミルクバーは最高!」とか「グレーズド大好き!」とか言っていたので、ラベンダーグレーズドは女子向けかもしれません。・・・たまたまでしょうか。


朝から夕方の間だけ存在するカフェのバリスタ(ココ・ドーナツ好き)

2件目、3件目は、個性的なコーヒーショップ。これも、後で別にアップします。

ツアー会社オーナー兼ガイドのローラさん

で、4件目が、支店を東京にオープンさせたばかりの「ブルースタードーナツ」。ここのドーナツを5件目の「バリスタ」カフェを挟んで、最後の「シアトル・コーヒー・ギア」で、おいしいコーヒーとペアリングしてもらう、という流れでした。

人気のバリスタ@NW23rd

シアトル・コーヒー・ギアは、シアトル生まれのコーヒー用品の専門店。本店は、ポートランダーがライバル意識を持つシアトルということですが、ポートランド店のスタッフにシアトルから派遣されてきた人はおらず、シアトルチーム以上に知識と情熱があるそうです(下述のジョー氏談)。

シアトル・コーヒー・ギアのジョーさん。
動きが早くて、ブレずに撮るのが難しい!とみんなに言われておりました。
で、ここのスタッフの、元ペイストリーシェフだったというジョーさんが、すんげえしゃべり上手い。カフェイン、か〜なり入っている感じですが。ツアー参加者みんなに、「ステージ向きだね、そういうキャリアはどうだ?」と勧められておりました。既にユーチューブビデオもあるそうで。





ジョーさんによると、「コーヒーは、アートではない。むしろ計算し、再生できるエンジニアリング、でもエンジニアリングも突き詰めるとアートになる」とのこと。また、「テイスティングで味を感じる(表現する以前に)には、その人がどれくらいのボキャブラリーを備えているかが大切」とおっしゃっていました。上のビデオでもちょっと触れているようなので、興味がありましたら、ぜひ。

コーヒーを待つブルースタードーナツ

また、コーヒーを何かにペアリングさせる際には、今回だとドーナッツですが、その食べ物に上乗せするようなやつを選ぶんだそうです。例えば、オイルとミルクとイーストと・・・といった味を感じる食べ物なら、ナッツの香ばしさを持つコーヒーは?とかいう具合です。



時間切れで、最後まで聞けなかったのが悔やまれます。時間をかけて、本気で自宅用のエスプレッソマシーンとか買いたい方は、ぜひ助言を求めに行ってみてくださいませ。(多分、話、長いと思います)



2015年5月4日月曜日

Nike World Campus見学ツアー



ナイキ本社は、我が家から車で20分くらいのところにあります。「キャンパス」と呼ばれるだけあって、大学のキャンパスのような広大な敷地に、スポーツ選手の名の付いたオフィスビルやサッカー場、ジム、プールといったスポーツ施設が散らばっています。

中に「レイク・ナイキ」と呼ばれる湖がありますが、それだけで10エーカーもあるそうで・・・。

敷地内にある「ナイキ湖」の周りには、等身大の像がたくさんあります

春には沈丁花が香り、クローン桜が咲き乱れ、鴨が飛び、まあちょっと現実感がないほど素晴らしい環境なわけです。

出入りも自由みたいだし、食堂の飯は安くて旨いし(特にミア・ハムビルのカフェテリア)、これはちょっと観光記事にしようかな、と思ってナイキ社員に頼んでツアーに参加してみました。

ボランティアでガイドをしてくれた社員のステイシーさん
ところが、ガイドさんに聞いたところ、「オフィシャルには関係者のみのクローズドキャンパス」だそうです。そりゃそうか、企業だしね。

・・・というわけで、観光記事ネタとしてはボツになってしまいましたので、こちらの個人ブログにアップいたします。


92年に作られたナイキのタイムカプセル。前回開いたのは2012年。
ナイキキャンパス、いろいろ見るものもありますが・・・タイムカプセルとかは、学校っぽいですかね。中には、新聞とかスニーカーとかが入っているそうです。90年代スタートなので、まだ「おおっ!」ってことにはなっていないようですが。

ロナウド・フィールドの前にある「フェノメノン」像
天然芝のサッカーフィールドは「ロナウド・フィールド」と呼ばれています。ブラジル贔屓の私には、なんとなく嬉しい。
ちなみに、こちらでマンチェスター・ユナイテッドの練習試合があった時には、女子社員はほとんど仕事にならなかったそうです。「だって、みんな上半身裸なのよん❤️ここの社員で、ほんっと良かった!」だそうです・・・。なんという役得。

タイガーウッズ選手が驚異的なショットを見せたというタイガーウッズセンター前の「18番ホール」
ナイキの広告塔のスポーツ選手は、ナイキと社員契約をしているらしく、多くの有名選手が敷地内にやってきています。ツアー時も、オリンピック選手が走っていました(もちろんガイドさんに教えられて知ったのですが。)

タイガー・ウッズ選手が来た時に、創業者の1人、フィル・ナイト会長が、「ここからサッカーフィルドの反対側にあるホールまでボール飛ばせる?」とけしかけると、ウッズ選手は、ホールインワンは逃したものの、サッカーフィールド縦に2つ分を飛び越す驚異的なショットでホール脇のスポーツセンタービルの窓に当てたそうです。

ノーラン・ライアン選手像
驚くこともないのですが、ナイキ社は、一流スポーツ選手からいろんなものを寄贈されるらしいです。それらのアイテムは、必要になるまでは、どっかの倉庫にしまわれ、DNA(Digital Nike Archive)として管理されているそうです。
・・・関連して、キャンパス内「ノーラン・ライアン」ビルにあるノーラン・ライアン選手の像は、彼の自宅ガレージにあったジャンクで作ったそうです。バットやボール、ビールの空き缶や缶バッジ、ナンバープレートといった私物は、いかにもガレージにありそうで、なんとなく親しみを覚えてしまいます。ファンならきっと嬉しいんじゃないでしょうか。

四季折々の花が楽しめる「日商岩井」日本庭園
ナイキの日本庭園は、創業時、ナイキを信用して前払いしてくれた日本企業、日商岩井に敬意を表して「日商岩井ガーデン」と名付けられているんだとか。「日商岩井がなかったら、現在のナイキはなかったかもしれない」という、この庭に付随して語られる逸話は、ナイキ関係者には結構浸透しているようです。しかも、「敬意を表して庭に名前をつけたら、立派な橋と桜と紅葉の木をお礼にもらっちゃった・・・」との話もあり、日商岩井、更に日本にとっても、すごいPRになってます。


それから、見所の1つはやっぱりナイキ・ミュージーアムですかね。最初の「ワッフルソール」スニーカーを作ったというぐちゃぐちゃのワッフルメーカーなんかもあります。ちなみにこの「奥さんが朝食用に買ったワッフルアイロンで、創業者の1人、バウワーマンさんがスニーカーの底を作った・・・」という話は、擬人化されたワッフルアイロンが主人公の絵本にもなっています。

"Wendy the Waffle Iron"・・・ウエンディちゃん、かわいいんでしょうか。
この本を読んだ娘は、「本物のウェンディ、見たい!」と騒いでいましたが、相当無残な姿なので、見るとショックを受けるかも・・・。

創業当時のスニーカー販売の様子の再現
ところで、ナイキの箱はオレンジ色ですが、これは当時最大のライバルだったアディダスが、青を基調にしていたので、その反対の色を選んだ、という割に単純な理由だそうです。

産卵期はアグレッシブな鴨。注意を促す看板もあり、みんな避けて通ります。
それにしても広い敷地。もと農場だったこちら、小川や湖もあり、たくさんの鴨が住んでいます。鴨に関しては、GPMという項目が計上されているんだとか。やったら3文字省略語の多いナイキですが、GPMって何かわかります?「Goose Poop Maintenance (鴨のふん清掃)」で、年間 50,000USDの予算だとか・・・。本気ですかね・・。