2015年12月19日土曜日

Spiegelworldの「エンパイア」見てきました!

昨年日本でも上演していたというニューヨークのサーカスパフォーマンス集団「スピーゲルワールド」が、現在、「エンパイア」ツアーでポートランドに来ています。
ローズクォーター(モダセンター)の側にテントを立てての公演です。勧めてくれた友人が、最前列は避けたほうが無難かも・・・と言うので、前から3列目の席を選んでみました。

前列は、まあ、いじられること、いじられること。道化役でホストの夫婦(という設定です)の、よくぞここまで!といったえげつない、大変下品な、でも爆笑せずにはいられないネタに使われます。

それにしても、音楽もいいし、小さなステージに凝縮された、セクシーでテンポのよいアクロバットもいいし、きわどい笑いも最高で、夜遊びした気持ちになりました。酒も飲めるし、実に、大人のためのサーカスです。ラスベガスでやっているという他の演目も見てみたいものです。

こちらから、写真でレポートいたします。

宙づりの球の中で、柔らかい肉体を見せる「Miss A in a Bubble」

シャボン玉が幻想的な演出です

アクロバットを見せるセクシーな「トリオ・ビンゴ」

コマを流木の上で回すRingolo (Andres Jacobs)

平行棒のデュオはベラルーシ出身

Half Naked Asian Dude Wearing Pigtails
この「半裸のピッグテール(ツインテール)のアジアの男」、ショー開始前から、観客をいじって沸かせ「このクレイジーな子は、インターネットで注文したのよ」なんて紹介されていたお人、吉川さんって日本人の方なのですね〜。

このでかい輪っかは、小さなステージだけに、相当ハラハラしました。

吉川さんのパフォーマンスの前にも、ローラースケートやエチオピアのデュオのフット・ジャグリング(人を足で回しちゃうという)なんかもあったのですが、早すぎていい写真がとれませんでした。だって「パフォーマーを殺したい場合以外は、フラッシュ撮影するな」って言うものですから。

コマのRingolo氏が再び登場し、今度は羽根を落とさずに
バランスをとるパフォーマンス
頭の上に乗せて
最後は木の上に。パフォーマーが汗だくで、周りも緊張しました。
アートです。
楽しく終了。正面が、道化役のFanny嬢。

いやあ、振り返っても、おもしろかったなー。
ポートランドは、1月17日まで。しつこいですが、下品な場面も多いので、行く相手、選んでどうぞ。

2015年12月17日木曜日

萌える?「ドリンク・ウォーター」のオレゴン・ロードトリップ・ビデオ

20人の男子スノーボーダーが、ポートランドを出発し、マウント・フッドやマウント・バチュラー、オレゴン・コーストなんかを、遊びながら周る、ロードトリップビデオがこちら。

Mediocre Madness from Drink Water on Vimeo.


ドリンク・ウォーター」という(エナジードリンクの代わりに)「水を飲め」と主張するプロのスノーボーダーのブランドの作品です。

この「ドリンク・ウォーター」は、スノボやサーフィンなどの大会で、大手スポンサーを務めるエナジードリンク企業に反抗するかのように、「水道水を飲んでもクールにいられるんだぜ」と主張。商品のロゴも素直に「蛇口」です。で、これが、いい感じ。ビデオに出てくるみんなのファッションも、日本でも好きな人、多い気がします。
あと、この男子がワイワイやたら楽しそうなのも・・・。

なお、「ドリンク・ウォーター」の商品の売り上げの10%は、NPO、water.orgに寄付されるそうです。

やたら楽しそうで、自然体なのに、おしゃれで意識も高い・・・。
これぞ、「憧れの」ポートランドに集まるクリエイティブな若者像かも!・・・まあ彼らがどこをベースにしているのか、わからないままなのですが・・・


うちにもいました・・・赤いキノコ。

先日、ユージン市で開催されるマッシュルームフェスティバルへ行ってまいりましたが・・・ポートランドの我が家で、こんなの、発見してしまいました。


いやあ、びっくりするじゃないですか。
でも、普通に生えているんですね、こいつ・・・。

2015年12月16日水曜日

クリスマスの準備(1)

ハロウィーンのパンプキンパッチやジャック・オー・ランタン作りの話は、なんだかバタバタしていて書かずに・・・こんな年末になってしまいました。
食べ物だけは記事にしたんでした。)

なので、それは、また来年にとっておいて、クリスマスの話題を。

昨年のパール地区

まず、ツリー。12月頭から、週末になると、オレゴンでは、屋根に大きなモミの木を乗せて走っている車をたくさん見かけるようになります。まあ、オレゴンは全米一のクリスマスツリーの産地だっていいますからね、みんな農場に行って、U-pickする(好きなの選ぶ)んでしょう。

我々は、目の前の小学校で、学校への寄付を兼ねたツリー販売が開催されたので、そこで木を買いました。こんな動画(↓)みたいなヘリで収穫されて、学校に持ち込まれたのでしょうか・・・。

 


選んだクリスマスツリーは、根元をチェーンソーで切ってもらって、水を吸うようにします。


切れ端の年輪をみたら、10年ものでした。なんだかちょっと可哀想な気もしたりしましたが・・・まあ、この子の両端を持って、えっちらおっちら家まで運びました。

で、クリスマスツリーは、専用スタンドに挿して立てます。スタンドは、まあ、留め金付きの花瓶ですね。そこに毎日、水を足すのです。木ってかなり水を飲むんですね。

そして、飾り付け。
これまでツリーを買ったことなんてないのに、やたら飾りがあるのです。夫が、密かに、地道に、各地で集めていたので。ペルー、インド、チリ、イギリスの玉など、大変インターナショナルになっております。

スカートと呼ばれるプレゼントを置くマットも配置。

さらに、子供の工作作品とアイシクル(氷柱をイメージした銀のテープ)を加えれば・・・とっても個性的なツリーとなりました。
夫が長女誕生年より、毎年購入しているスワロフスキーのオーナメントなんて、もう、どこにあるかわかりません。

吹けば飛び、部屋中に散らばるアイシクル

あとは、プレゼントをスカートの上に並べれば、もうすっかりクリスマス気分でございます。

そうそう、オレゴンのクリスマスツリーとして人気の木に「ダグラス・ファー(オレゴンパイン)」と呼ばれるオレゴン州の木があります。
先日、我が家の日本酒の会に来たデイヴィッドさんが、「実は、俺のミドルネーム、ダグラスって言うんだよ。ダグラス・ファーを発見した探検家、デイヴィッド・ダグラスに因んでいるんだ」と。
彼は去年、ブルックリンからポートランドに引っ越してきたのですが、「ダグラス・ファー所縁の地にきたことだし、ポートランドらしく(ポートランドは、タトゥー率、異常に高いのです)、ダグラスファーのタトゥーなんか入れてみようかなあ」と言い出しました。
まあそれは、奥さんはじめ、そこにいたみんなに、「クリスマスツリーTシャツでいいんじゃないのぉ?」「車の消臭剤飾りにあるよね、それじゃダメ?」なんて、散々、否定されることになったのですが・・・。

クリスマスツリーと一口にいっても、いろんな木があるようです。うちのクリスマスツリーは、どれなのかしら・・・。

2015年12月14日月曜日

開けるのも快感!なTOAKのお茶を試してみました。

最近スーパーで見かけるTea Of A Kindという、スクリューキャップを回して淹れるお茶を、試してみました。

普段、あまりペットボトル入りのお茶って、こちらで飲まないのですが・・・無糖紅茶もあったので、ちょっと買ってみたのです。

Twist to Brew from Tea of a Kind on Vimeo.

でね、これが、思った以上に美味しかった。そして、ボトルをねじってお茶が入るときに、ブシュ!っと勢い良く色が付くのも快感なのですよ。ハマりそうな感じ。

でも・・・調子にのって、シトラスミント緑茶も試してみたら・・・やっぱり甘すぎました。それに、色も薄いし。
こちらは、2本目として購入したシトラスミント緑茶。

泡が出てますが・・・色の変化がいまいちパッとしない・・・

これが、秘密の詰まったギズモキャップ

オススメは、Unsweetened Black Teaかな。まあ、ざくろ&アサイーの白茶も紫だし、ちょっと興味はあるのだけど・・・。

ちなみに、一緒に買った「コンブチャ・ワンダー・ドリンク」(オリジナル)も、思った以上においしかったです。こちら、日本上陸しています。恐る恐るトライしてみても、多分、大丈夫ですよ〜。


2015年12月7日月曜日

ポートランドを代表する建築事務所「ZGF」見学ツアー

ポートランドの最も有名な建築事務所といえば・・・サステナブルな建物づくりでも知られるZGF(Zimmer Gunsul Frasca Architects)。実は、9月末にウエストエンド地区の本社ビルの見学に行ってまいりました。記事の依頼が、未だ保留になってしまっているので、忘備録も兼ねて、こちらにレポートします!
ZGF本社の入り口

案内してくださったのは、なんと日本人の建築家、渡辺義之さん。渡辺さんは、見学させてもらったZGFの本社ビル「Twelve West(トゥエルブ・ウェスト)」の設計を担当された方です。

ZGF 渡辺さん
こちらが、受付です。

ZGF受付
ZGF本社の入る23階建て、総面積5万平米以上の大きなビルは、ミックスユースの建物。オフィスのほかに、203室の賃貸住居やレストラン、ヘアサロンなどが入ります。

1階には、ショップやレストランが入ります。ブルースタードーナツも同建物内。

・・・いや、実は最初、気がつかずに、賃貸住居の方の受付に行ってしまいました。
いや、マンションの受付だって、すぐ分からない感じなんですって・・・!

マンション「Indigo」の受付
まあこちら、ロケーション抜群の高級マンションでして・・・渡辺さんに、わがままを言って、マンションの屋上ガーデン&パーティールームやプライベート・ムービールームなんかも見せてもらいましたが、いやあ、いい感じでした。

誰かここに住んで、夏に屋上バーベキュー呼んでくれないかなあ。いや、晴れてれば、ファイヤーピットもあるし、夏じゃなくてもいい!

発電用風車も並ぶ屋上。あいにくの雨でしたが、眺望抜群
いや、マンションの話、長くなりましたが・・・、このビルの特徴の1つが、ミックスユースなのですよ。
職住近接を実現し、ポートランドの街づくりの要にもなっているこの考え方。1階にレストランやカフェ、バー、ショップなど、その上階にホテルや学校、マンション、オフィスなどの入る建物が並ぶと、昼も夜も、また平日も休日も人の出入りができます。それにより、リテールの売り上げが伸び、エリアも活性化、また治安もよくなるんだとか。

トゥエルブ・ウエストのあるウエストエンド地区は、現在、流行発信地的なエリアですが、このビルが完成した2009年頃はまだ、ダイブバーなんかが集まるエリアだったようです。お隣のパール地区も同様、あまり治安のよろしくない倉庫街。ところが、このミックスユースを駆使した街づくりで、現在は、住みたい!とか出店したい!(でも高くて無理!)とかいうホットなエリアとなっています。

エースホテルなどの入る建物
ちなみに、人気のエースホテルも、1階にストンプタウン・コーヒークライド・コモンレストラン、クリーナーズイベントスペースなどの入ったミックスユースの建物です。

えーっと、ZGFオフィスに戻ります。

受付側のロビー
この建物の2階から5階がオフィスで、約260名が働いているそうです。地下は駐車場、駐輪場になっていて、自転車通勤者の為にシャワールームも完備されています。ライトレイル(電車)やストリートカー、バスの駅もほど近く、公共交通機関を使って出勤できます。ロケーションからして、サステナブル。

どこを見てもおしゃれなのですが・・・

いちいち絵になるオフィス

色分けポストイットを使ったプロジェクトの
進行共有ボードまでもが格好良く見える・・・。
それだけではない工夫がいっぱいされています。

例えば、階段の位置。
ど真ん中に階段を置いて、みんなから見える場所を歩いて移動させることで、他のフロアの社員とも自然なコミュニケーションが図れるフローを作っているそうです。
オフィスの真ん中の階段
同様に、キッチンエリアも、隅っこに隠れた日本の給湯室とは違い、堂々と同フロア内に配置されています。ここで、社員同士のコミュニケーションがまた図れるわけです。

給湯エリア
噂話に不向きな、明るくオープンな給湯エリア
もちろん、LEED(Leadership in Energy & Environmental Design; アメリカのエコ建築の認証制度)プラチナ認証を取得しているだけあって、サステナビリティに関する工夫が、本当に驚くほどたくさん盛り込まれています。

リフレッシュできる緑の多い屋外エリア
屋上の話の際に写真を挙げた風力発電は、3機のエレベーターの動力を賄っているそうです。また、ソーラーパネルは、給湯器のお湯を温めるのに役立っているそうです。さらに、屋上ガーデンで集めた雨水は、トイレを流すのに使われています。

他にも窓ガラスは、光は通すけど熱は通しにくいので、照明や冷房の節約ができるとか、自然光で明るいと自動で電気が消える仕組みとか・・・。あと、いいなあ!と思ったのは、個別で風量を調整できる、床の冷風口。クーラーの真下は、めちゃくちゃ寒い!なんてことはないわけです。今は、もうどこもそんなにガンガンクーラー使ってないかもしれませんが・・・。

床のあちこちにある送風口。それぞれ調整可能。

というわけで、エコなビルで環境に良いのはもちろん、住む人や働く人など、そこに集う人が心地良く、効率良く過ごせるように、いろいろと考えられた建物なのです。
おしゃれで、先進的。日本から多くの方が視察に訪れると聞きましたが、いやはや、納得です。











ポートランド民とブラジル人の共通点

サンパウロから、オレゴン州ポートランドに移住して、1年ほど経とうとしています。両都市の環境は色々と違うのですが、なぜか、これだけ一緒!という点があります。来てすぐにそう思ったのですが、この1年で、それ以上の共通点は、見つけられていません。何だと思います?

それは、雨の日に傘を使わないこと!

今日なんて、この界隈、洪水注意報が出るほどの土砂降りなのに、学校の送り迎え、親も子も、道を歩いている人も、誰一人傘を使っていないのです。なぜ?
この「ポートランドっ子は傘を使わない」のは、有名で、傘を使うと(持っているだけで)、外からきた人ってバレる、と言われております。理由は、ポートランドの雨は、シトシトした雨で、あんまり濡れないから・・・というのが、まあ定説みたいですが・・・今日は、ザーザー降ってます。

とはいえ、ポートランドに各地から移住してきている近年は、傘を使う人口も増えると言われてもいます。「ウィラメット・ウィーク」にこんな記事まで・・・「Dry Is the New Wet」サブタイトルは、「ポートランドの2015年、秋の必須トレンドアイテムは、傘」

まあこれ、実は、北東ブラジルでも感じたことです。初めてブラジルに住んだ2000年頃、特にレシフェやバイーアの北東では、誰も傘を使わないことに驚きました。スコールみたいなやつが降るにもかかわらず、です。

でも、2010年辺り以降は、結構、多くの人が普通に傘を使っていました。やっぱり、移住者が増えて、遅刻は良くない!ビショビショは良くない!と思うビジネスマンが増えたりした影響じゃないでしょうか・・・。大都市サンパウロなんて、だいたいみんな傘使ってますしね。

ちなみに、ブラジルで傘を使わない理由は、雨の中、傘を使ってまで出かける必要を感じないから(雨はすぐ止むので、雨宿りして、雨が止んでから遅刻して行けばいいじゃないか)とか、すぐ乾くからとか、軍隊で傘を使わない規律があるから(ブラジルは一応徴兵制があります)とか、インディオの血が濡れることを好むからとか・・・、諸説あるようです。

まあそのうち、ポートランドでも、ノーデスチの田舎町でも、みんなが傘、使うようになるのかもしれません。
とはいえ、なんだかすごい雨の被害情報が届いているのに・・・今日もやっぱり、ポートランドの人は傘、使わないのね!と思ったので、書いておきます。



2015年12月1日火曜日

「ポートランディア」の2人が、オールドネイビーのホリデーキャンペーンに登場!

本日のAdvertising Ageによりますと、Old Navyが、TVシリーズ「ポートランディア」で主役を務めるデュオ、フレッド・アーミセン&キャリー・ブラウンスタインを歳末商戦のキャンペーン塔として起用したそうです。

1つ目のオンラインビデオ「キッズテーブル」がこちら。


ポートランディアの1話(スケッチ)のような仕立てで、子供席に追いやられた、ぱっとしない格好の二人に、「オールドネイビーでホリデーらしい服を買ってきなよ」という忠告がおくられる、という内容です。

ヒップスター(*下記参照)をネタにしてヒットしたポートランディアの力を借りて、オールドネイビーを再びクールなブランドにする!という戦略だそうです。

The guardianより

2017年には、タイムズスクエアにオールドネイビーのフラッグシップストアもオープン予定だとか。どれくらいイメージが変わるのか・・・楽しみです。