2023年5月4日木曜日

ペットの引っ越し(アメリカからポルトガル)

 我が家の犬は大きいので引っ越しが大変です。

盲導犬などではない通常の大型犬は、もちろん客席には入れず、ペットクレートに入って貨物扱いとなります。

飛行機に乗せてもらえるペットクレート(kennel)は航空会社によってかなり細かく規定されているようです。

また航空会社によってペットの予約ができるまでの日付も違うそうです。ポートランドからリスボンだと下記のようなオプションがあるようで、一番余裕があるのがルフトハンザ航空のようです。

British Airways - Booking window of 13 days, with average response time being 3-7 business days prior to requested travel date.
Lufthansa - Booking window of 30 days, with average response time being 5-6 business days after request within the booking window.
KLM - Booking window of 13 days, with average response time being 2-6 business days after submission.
American Airlines - Booking window of 10 days, with an average response time being 2-6 business days after submission.

というわけで、航空会社はルフトハンザに決定。

ルフトハンザの規定はこちら。PDFのチェックリストまで提供してくれるなんて親切です。


で、こちらの航空機に乗せるクレートとして大丈夫そうかな、と私が購入したのは、PetmateのSky KennelのGiant - 700 (48″L x 32″W x 35″H) サイズ。スカイって名前に入っているくらいだから、航空機仕様だと思ったのもあります。

しかしまあ、これがジャイアントサイズだけあって大きいのですが、細いけれど足の長い犬のため、一つ下のサイズだとクレートの中で立てずに規定外になってしまうのです。

このサイズなら頭をぶつけずに立てます

水とフードが入った状態では受け取らない、ということで外から入れられる必要があるそうです。ただ、クレートの付属容器だと食べている最中に落ちてしまうので、別途、ネジで止められるタイプの容器を購入しました。
航空会社によっては、水を注いでくれないこともあるため、ドリップタイプのウォーターボトルがいい、と聞いたのですが、これは閉まっているから大丈夫なのでしょうか。買ってみたやつは、うまく機能しなかったので、別のブランドから注文してみました。

あとは、下に敷く給水用紙とドアを閉じるプラスティックのタイ(結束バンド)などが必要です。車輪付きは不可です。

それにしても、このクレート、なんとも大きいので、通常の車には乗せられず、友人のトラックで空港へ向かう予定。到着後は、いったいどうすればいいのでしょう。

で、肝心な犬の方・・・生後12週間以上のペットが、アメリカ(EU以外の国)からポルトガルに入るには、

(1)ISO 11784/11785対応の15桁のマイクロチップが入っていること、

(2)渡航21日前までに、マイクロチップ装着した上で狂犬病(rabies)のワクチンを接種しており、そのワクチンが有効期限内であること。2度目の接種は1度目から30日以降かつ前回の狂犬病予防注射の有効免疫期間内であること。マイクロチップ番号、青いインクの獣医の署名入りの狂犬病予防注射済証(rabies vaccination certificate)を取得すること、

(3)到着日の10日以内に米国農務省(USDA)の認可を受けた獣医(a licensed vet)のところへペットを連れて行き、健康証明書(Non-commercial EU Health Certificate for Portugual)を取得すること。さらにこの証明書を有効にするために、証明書を先払いのFedexのオーバーナイト封筒を同封の上、USDAの州事務所に送付し、事務所の裏書(endorsement)を得る必要があります。

なので、この健康証明のできる獣医さんを予約する以前に、飛行機を予約(ペットを貨物として乗せることも)して、日程を決めるする必要がでてきます。

獣医さん全てがUSDAの認可を受けているわけではなくて、私もいつもの動物病院ではなく、そこで紹介してもらった別の病院に連れて行くことになりました。ちなみに選んだのは、VCA Raleigh Hills Animal Hospitalという動物病院です。ここには現在お二人、ライセンスを持つ獣医さんがいるそうで、まず電話カウンセリング、それから健康診断となりました。

ちなみに「EUペットパスポート」はEU国間の話のようで、アメリカのようなEU以外の国からですと、この健康証明が必要だそうです。ちなみにEUで発行してもらうEUパスポートは、EU国からアメリカに入る時にも使えるんだとか。そして狂犬病ワクチンなどをEU国で管理すれば、またEU国に戻る時も使えるようです。

あと、カウンセリングでは言われなかったのですが、EUオフィシャルサイトによるとさらに

(4)EU Health Certificateにこのペットの渡航が営利目的ではない(non-commercial )ことを宣誓する書類を添付する必要があるそうです。アメリカだと健康証明に予め含まれているみたいですね。

それにしてもなんと面倒臭い・・・。

本人は呑気なものです

もちろん、例えば、こちらのような全ての面倒をみてくれるサービスもあります。ちょっと手が出ないほどお高いですが・・・すっごく丁寧に対応してくれるようです。

長旅心配ですが、期限内に無事、USDAから健康証明が送られてきて、無事、到着できることを祈るのみです。

ーーー
追記:USDAから、「エラーがあった、今すぐ直してくれ」という」メールがきて、めちゃくちゃ焦って、動物病院に電話したところ、獣医の先生がすぐさま間違い(予防注射情報が間違っていた)を直してくれまして、無事、翌日には証明書が届きました。オンラインでの管理ってすばらしい!

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