2015年9月1日火曜日

ポートランド日本庭園 鍬入れ式


本日10時から、ポートランド日本庭園(Portland Japanese Garden)の鍬入れ式・地鎮祭に行ってまいりました。ポートランドの日本庭園は、日本国外にある日本庭園の中で世界最高峰だと評価されているポートランダー自慢の庭園です。1963年、戸野琢磨・東京農業大学教授が設計。日本からのリーダーシップ&ガイダンスを得て継続的にメインテナンスをするべきだという考え方から、これまでに8名の庭園デザイナーが約3年の任期で業務に当たってきたそうです。

そんな日本庭園を「市民に開かれた文化複合施設」にするための拡張工事が、2017年の完成に向けて来週から開始されます。選ばれた建築家は、5代目歌舞伎座も手がけた隈研吾氏。完成イメージなど、こちらのKKAAサイト内ページをご参考くださいませ。

建築家の隈研吾氏
せっかくなので、忘備録も兼ねて、鍬入れ式の模様をお伝えします。

本日は、これまでの暑さから一転、涼しい曇り空のもと、関係者が80人ほど集まりました。ポートランド・たこはち太鼓の演奏の終了と共に開会。Portland Japanese Garden CEO、 Steve Bloomさんの司会で進行しました。

右から挨拶する古沢総領事、ブルーム日本庭園CEO、コミッショナーのフィッシュ氏
まずは、Garden Board of Trustees PresidentのCathy Ruddさんの挨拶。それから在ポートランド日本領事事務所の古沢総領事の挨拶。ちなみに、オレゴニアン紙に、日本庭園拡張に関してこんな投稿をされたそうです。続いてCommissioner、Nick Fish氏の挨拶。ユーモア溢れる話しっぷりでございました。

「ポートランドによく来ることになるのが嬉しい」と語る隈研吾氏
続いて、隈研吾氏の挨拶。「ポートランド日本庭園は、ポートランドの自然と気候、眺望とのコンビネーションが、日本以上にユニークで美しい」と称えたのち、「今後、細かい部分やマテリアルのチェックにポートランドへ度々戻ることになると思う。この美しい庭へ来れると思うと嬉しい」と述べ、大きな拍手が起こりました。

その後、Board of Directorsとして20年間勤めたというJordan Schnitzer氏の挨拶。このシュニッツァーさんのお母さんは、ポートランド・アーリーン・シュニッツァー・コンサート・ホールの名前のアーリーンさん。この拡張プロジェクトにも、500万ドル寄付されたそうです。すげえ。

鎌倉の鶴岡八幡宮のみなさん

それから、鎌倉の鶴岡八幡宮から6名の神主さんや巫女さんが地鎮祭を執り行いました。内容の英訳や、でかいショベルカーの前で巫女さんが舞うのは新鮮でした。



参加者は、建築家や名士が多かったようですが、「初めて見た。すごくよかった!」との声をいくつも聞きました。

最後は鍬入れ式。



完成が楽しみです!

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